自分軸とは、いま湧いている感情を入口にして、「どうありたいか」までたどり着くこと。私はそう捉えています。
よく言われる「自分の価値観を判断基準にすること」とは、少し違います。
この記事では、他人軸との違い、イライラした瞬間に私が実際にたどる順番、そして「自分軸は都度選び直していい」という話を書きます。
自分軸とは?私はこう捉えています
よくある説明に、私が引っかかるところ
自分軸とは何か。
よく「自分の価値観を軸にした判断基準」と聞きます。
あなたはどう思いますか?
私は、それはそれで
間違いではないとは思います。
でも、価値観って、相手によって変わったり、状況や環境によって変わったりするので、そこを理解しないまま言葉の表面だけ見て受け入れると
「自分がわからない」
の悩みが舞い戻ってくることが多いように感じます。
なので私は、あまり定義にとらわれることなく、目の前の出来事にフォーカスして、自分を内観する。
そこを大事にしています。
私にとっての自分軸は、2つある
そのうえで私にとっての「自分軸とは?」に答えるとすると
- 今の自分軸:今この瞬間、どうありたいか。どんな気持ちで「いたい」か
- 未来の自分軸:ありたい自分の延長で、どうなっていたいか(人間関係、仕事、環境、健康)
の2つがあると捉えていて
さらには
未来より「今ここ」を重要視しています。
要は順を追ってみていくと「あり方」に到達するのですが
一番最初の最初の最初の、自分軸の入口は
感情。
自分軸と他人軸の違い
言葉で並べるとこうなります。
| 他人軸 | 自分軸 | |
|---|---|---|
| 判断の起点 | 相手の言葉・反応 | いま自分に湧いている感情 |
| 目的 | 相手を変えたい/相手にどう思われるか | 自分がどうありたいか |
| 相手をどう見ているか | 変えられる(変わってほしい) | 変わらない。変わればラッキー |
| 自分を変える意味 | 相手を変えるために変える=我慢になる | ありたい自分でいるために選ぶ |
| 正体 | 多くは、頭の中の想像 | いま実際に湧いている感情 |

ただし、この2つは敵同士ではありません。表裏一体です。その話は最後にします。
自分軸の入口は、いま湧いている感情
まず、出てきた言葉は止めない
たとえば、一緒に暮らしている人から嫌なことを言われたとします。
そして、ちょっと傷ついたとしましょう。
こんな時
「私って粗末にされてるんだな」
「なんでこの人、こんな言葉を言うんだろう」
「言い返してやれ」
と、いろんな発想が出てくると思うんです。
それは、全然出てきていいんです。
むしろ出たほうが良い。
自分に気づくチャンスですから☺️
そして自動反応ででてくるものは
止めようとすると苦しくなるので
しばらくは出させてあげれば良い。
でも、この言葉に最初は注力しません。
最初に見るのは「その気持ちのままでいたい?」
私が最初に見るのは、
出てきた言葉をある程度俯瞰したら
自分の感情にフォーカスします。
そして
「その感情の“まま”でいたい?」
ここなんです。
で、だいたいこうなるんです。
イライラした、嫌な気持ちのままでいたいかって言ったら、いたくないよね、って。
そこで、自分に確認です。
じゃあ、どんな気持ちでいたいの?
どんな感情でありたいの?
「安心していたい。」
ほう。そうなんだ。
分析するとこう。
今、私は相手の言葉を受け取って、胸がざわついて、傷ついたと感じた。
ということは、防御反応が出たってことだとわかる。
で、平穏を脅かされ怖がっていると同時に
今すぐ安心したいって感じてるらしい。
そこまで来ると、次が見えてきます。
今、怒り返すこともできるけど
怒り返したい?
いや、したくないな。
それを今すぐしたとて、「安心」は手に入りそうにないから。
今の私は「安心」を手にしたいから、怒り返すのは、あえてやめよう。
と選択することができる。
ここが自分軸。でも「正解」という意味ではない
ここ、自分軸です。
あでも、まって。
この選択が正しいって話じゃないですよ。
あくまで一例。
ここで何を選択するかは、人それぞれですから。
それから、何に傷ついたのかを見にいく
掘り下げは、どこで止めるか
じゃあ、選択できたとして、ちょっと振り返り
私は何にそんなに傷ついたんだろう。
なぜ、そんなに胸がざわついたんだろう。
と考えてみる。
- 雑に扱われた
- 粗末にされた
- 大切にされてないと感じた
まぁ、掘り下げれば色々出てきます😅
いくらでも掘り返せるけど、ここで私が得たいのは「安心」なので、、、、
なぜ、そう捉えたの?
なんて、さらなる掘り下げはいたしません。
掘り下げるのは、かえって危険な状態を巻き起こすこともあるのでね。
※掘り返すことを否定していません。掘り返すこともあります。あくまで一例です
今例に挙げている状態の場合
このまま掘り続けても、やってくるのは「悲しみ」ばかりだと、私は感じました。
私が得たいのは「悲しみ」ではなく「安心」です。
私にとっての真実を、拾い集める
なので、
じゃあ、真実を確かめてみよう!
と思考を切り替えていきます。
この人は本当に私を、
- 雑に扱ったのか?
- 粗末にしたのか?
- 大切にしていないのか?
今この瞬間に対しても考えるし、
過去に遡っても考えます。
ずっとそうであるのか?
そうであり続けてきたのか?
そうじゃない場面があったのか?なかったのか?
そんなふうに、私にとっての真実を拾い集めてみます。
※ここで自己否定の罠に捕まらぬよう気をつけて
ある程度、集まったら。
ではでは
この人と、一緒に居続けることもできるし、離れることもできる。
どうしたい?
と、自分に問う。
いろいろ真実を拾った私としては、
「まだ、一緒にいたいかな。できれば、長く一緒に楽しくいられたら良いな」
と思ったとします。
そのあとで「どうありたいか」にたどり着く
長く一緒に楽しくいたいとするならば
この人とどういう関係でいたいの?
どう関わっていたいの?
どう関われたら嬉しいの?
行動できてる私って、どんな人?
と、問う。
仲良くしていたいし、冗談を言い合って笑っていたい。
じゃあ、そういう関係性を築けている私って、
どういう“あり方”で生きていると思う?
と、問う。
きっと、この人のことを信頼している自分を信頼していて。
朗らかで、穏やかで、安心している私。
と、ここでようやく、「どうありたいか」にたどり着きます。
だから、感情ありきでの今この瞬間の価値観であり、判断基準。
それを未来につなげて、自分にOKを出せるか。
ここが、自分軸。
と、私は捉えています。長くなりましたが😅
ちなみに、ここに書いた思考の流れは、実際にはかなり一瞬で進みます。
ここに書いてないことも見ています。
ここでは書ききれないので、端折って説明しました。
今はイメージだけでも伝われば幸い!
「相手を変えたい」が入った瞬間、他人軸になる
こじらせるのは、目的がすり替わるから
自分軸で生きたい
他人に振り回されたくない
と、学び実践を積む人は
「他人は変えられない、変えられるのは自分だけ」という言葉に出会うことが多いように思います。
そして、ここでこじらせる人が多いのも事実。
私自身が、こじらせてきたと感じています😅
なぜ、この言葉に、自分をこじらせるのか?
それは、
その目的が「他人を変えるため」に、自分を変えようとしてしまうから。それはもう他人軸です。
自分軸を見失っています。
でもね、よく考えてみてください。
自分軸と他人軸なんて、紙一重なんです。
さっきの例で考えると
① 相手の言葉に、心揺さぶられる私 → 他人軸
② 自分を整え、行動を選択し、自分のあり方を生きる → 自分軸。
①があるから、②が明確になる。
表裏一体が他人軸と自分軸。
だから、他人軸で生きる自分をなくそうとするということは、同時に自分軸をなくすということでもある。
そこを理解していないと
自分軸がわからない、自分軸を生きられないと堂々巡りが起こってしまう。
反応してしまう自分は、異常ではない
他人を変えたい自分がいてもいいし、
他人の言動に反応してしまうのが普通だし、
自分のざわついた感情に、自分が混乱するのも当たり前のこと。
これらを異常だと思うから、また自分がさらに混乱する。
人として生きる以上、ただあたりまえのことが普通に起きているだけ。
問題でもなんでもない。
起こることがただ、自然におきているだけ。
だから、都度「自分に戻る」を意識すればいいだけ。
「他人は変わらない」と思っておくのがコツ
そのためのコツとして、
「他人は変わらない」と思っておくのがベスト。
変わればラッキーです☺️
変わらない相手。
変わらない環境。
変わらない状況。
その中でも、自分はどうありたいのか。
重要なのはそこ。
で、似たようなことが起きたとしても
Aさんが起こした場合と
Bさんが起こした場合では
自分の反応は違う。
だから、変に固定化された自分軸があると思いこむと、また自分を苦しめることになりかねません。
都度見極めていく。
都度「自分に戻る」を意識する。
そこが重要だと私は捉えています。
他人軸の正体は、妄想かもしれない
問題ばかり見るから、問題しか見つからない
問題が起こったときって、相手のことも自分のことも、「問題」に見えて、そればっかりにフォーカスしちゃうんですよね。
まぁ、これも人ゆえに起こること。
でもそればっかり見てるから、悪いこと、ネガティブなことしか見つけられないようになってしまう。
だけど、よくよく見ていくと、そもそもそれだけじゃないってことに気づくんですよね。
目の前のことだけに囚われていると、真実を見損ねるといいますか、、、
しかも、その真実さえ、本当に真実かどうかなんて分からないんですけどね😅
恋愛している最中なんて、あばたもえくぼっていうくらい、真実を見えなくしちゃいますからね。
だから、何が真実かなんて本当の意味では分からないとも、私は捉えてもいます。
すべての事実は、自分のフィルターを通っている。
フィルターを通った時点で、真実だけじゃなくなっている。ってこと。
自分が見てきたもの、感じてきたものが、そこには真実もあれば、そうじゃないものもいろいろあるよ、ってこと。
「どう思われているか」は、たいてい自分の想像
「人にどう思われているか」も、たぶん同じなんです。
それ、本当にその人が言ったこと?
それとも、私がそう見えている、私の想像?
そう思われることの何がダメなのか?
そこにある回答は、当たりかもしれないし、外れかもしれない。
相手は相手の都合で生きています。
相手の価値観の中、相手は見たいものを見て、経験したいことを経験して、相手の世界を生きています。
でも、その人の真実はきっと永久にわからない。
だって、その人になることはできない。
つまり、私たちが「人の目」と呼んでいるものの多くは、頭の中の妄想でしかない。
自分の選択を生きられない本当の理由は、人の目そのものじゃなくて、この妄想の世界に住んでいることの方だと、私は思っています。
相手は、天気です
相手を変える目的で自分を変えると、ただの我慢になります。
すると相手は変わらないから、「私はこんなに変えたのに」という苛立ちが生まれます。
自分を変えたはずなのに、前より苦しい。
それってすんごいしんどい。
なぜかって?
それは「お天気を自分でコントロールしようとしている」と同じだから。
雨が降る。嵐になる。台風が来る。
コントロールできないでしょう。
コントロールしようと思ったら、ものすごくしんどいでしょう。
それと同じくらい、相手は変わらないし、出来事は勝手に起こっている。
雨が降れば、傘をさせばいい。
嵐になれば、家に避難すればいい。
雨の中でも、自分は笑える
そして、ここが大事なところなんだけど。
雨の中でも、自分は笑うことができるんですよね。
苦しいときを天気で例えると、こう願っているようなものかなって思います。
「私の周りだけ、晴れていてほしい」
「私が家を出たら、晴れ渡ってほしい」
「雨なんて、一生ふらないで欲しい」
いやいや、そうはならないよね😅
雨降らないと、水不足で新たな困ったがやってきちゃうよね😅
傘も持たずに出て、濡れたくないのか。
濡れてもいいから、コンビニまで行きたいのか。
傘をささずに行きたいなら、濡れる覚悟がいる。
「自分軸を生きる」って、本当はこういうイメージだと思うんです。
雨が降っているなら、傘を持つことも持たないことも、家にいることも選べる。
でも心の底の願いが「晴れてほしい」のままだと、なにをやってもしんどいが、ずっと繰り返されちゃうんです。
でね、雨はいつかきっと止みます。
何を選択してもいい。ただし覚悟はセット
選んだのは、過去の自分
イライラし続けてもいいし、悲しみ続けてもいいし、怒り続けてもいい。
笑顔でいることを選んでもいい、
関係を続けるのも、離れるのも、どれを選んでも構わない。
何がいいとか悪いとかじゃなくて、何を選択してもいいんです。
過去のある日あの時、いろいろある中から何かを採用して、今を生きている。
それしか選択できないと感じたこともあっただろうし、
たくさんある中から、あえてそれを選択したかもしれない。
恋愛であれ、家族関係であれ、仕事のパートナーであれ。
何かを思って、何かを選択した自分がいて
私たちは、今ここに、ある。
そしてまた、今のそれを手放すことも、大切にすることも、いつでも選択できます。
どれでも選べます。何を選んでもいい。
「そこにずっといなければならない」みたいな考え方をしてしまうから、余計にこじらせていく。
「ここを離れたらこうなる。こう思われる」といった妄想の中をさまようから、余計にこじらせていく。
目の前の問題と思えるところにフォーカスしすぎるから、問題が大きく見えてくる。
でも、実はそうじゃない。
なんでも選べる。
覚悟は、あとから必ずついてくる
選ぶ時に、覚悟が必要なこともあります。
覚悟してでも、選びたいか、選びたくないか。
また、どちらを選んでも
どちらにも「覚悟」が必要なこともあります。
選ぶに選べない・・・・
そんな、窮地に追い込まれることもあるでしょう。
でもそれでも、普段から自分を俯瞰して、自分があえて何を選びたいかを見ていれば、選べる自分になっていきます。
要は「自分軸を持った自分になれる」ということです。
だけど、先にも言った通り
「自分軸があれば、他人に振り回されない」は違いますよ。
「自分軸があれば、苦しみがなくなる」も違いますよ。
「自分軸があれば、幸せになれる」も違いますよ。
今が、未来を作る
ここまで書いてきたように、自分を俯瞰してみる。そしてあえて選択して生きる
を繰り返すことで、未来は作られます。
どういう未来にありたいか。
どういう未来で、どう生きていたいか。
今のこの選択は、その未来に繋がるか。
ゴール(未来)を定めるから、そこに到達できるんです。
ゴール(未来)を定めるから、自分を生きる(自分軸)ことができるんです。
自分軸・他人軸は表裏一体
最後に、いちばん言いたいこと。
先にも書きましたが「自分軸・他人軸は表裏一体」です。
他人が見せてくれるから、
他人が反応を起こしてくれるから、
自分に気づきが起こり
自分を選択できるようになり
自分軸が明らかになっていきます。
他人軸を嫌わないでください。
反応する自分を嫌わないでください。
辛いです。
苦しいです。
悲しいです。
わかります。
でもそれでも、
他人軸を嫌わないでください。
反応する自分を嫌わないでください。
よくある質問
Q. 自分軸って、結局「自分の価値観」のことですか?
私はそう捉えていません。価値観は相手や状況で変わるものなので、そこを探しにいくと「自分がわからない」に戻ってきてしまいます。私が見ているのは、いま湧いている感情のほうです。
Q. 自分軸があれば、他人に振り回されなくなりますか?
違います。苦しみがなくなるわけでも、幸せになれるわけでもありません。振り回される自分がいたうえで、都度「自分に戻る」を意識できるようになる、という話です。
Q. 他人軸って、ダメなことですか?
ダメではありません。他人の言動に反応してしまうのは、人として生きていれば当たり前に起きること。むしろ他人軸があるから自分軸が見えてきます。表裏一体です。
Q. 一度決めた自分軸は、もう変えられませんか?
変えていいです。というより、固定した自分軸があると思いこむほうが自分を苦しめます。同じことが起きても、相手が変われば自分の反応も変わる。だから都度、見極めていきます。
今日の問い
書き込める形で書いておきますね。
正解はないし、答えが出ない日はそのままでいい。今のままでも、あなたは間違っていません。
問い1:いま湧いているその気持ちの“まま”でいたい?
(記入例:イライラのままでは、いたくないかも)
問い2:じゃあ、どんな気持ちでいたい?
(記入例:安心していたい。笑っていたい)
問い3:その気持ちでいる私は、この先どうなっていたい?
(記入例:あの人と、冗談を言い合える関係でいたい)
ここまで読んで、「私の場合はどうなんだろう」と話したくなった方へ。
右下の「はじめての方へ」か、体験セッションの案内から。「何から話せばいいか分からない」の段階で大丈夫なので、どうぞ。
※つらさが強いとき、心や体がしんどくて動けないときは、ひとりで抱えず専門の窓口(医療機関・公的な相談先)を頼ってください。
