嵐の中で、自分を愛する力を取り戻す方法

仕事も家庭も頑張っているのに、理想通りにいかない。
何をやってもうまくいかない。

そんなとき、つい自分を責めてしまうことはありませんか？

「自分は足りない」「努力が足りない」「これではダメだ」と思えば思うほど、心は苦しくなるばかり。
まるで出口のないトンネルに迷い込んだような気分です。

実は、私もそんな状態に陥っていました。
想定外の出来事が突然起きて、それまで信じてきたもの、積み上げてきたものが、一瞬で崩れ去りました。

「これまでの努力は何だったんだろう？」
「私がやってきたことには意味があったの？」

そんな問いが頭をよぎり、心は深い絶望の底に沈んでいました。

周囲の人たちがどんなに励ましてくれても、その言葉が心に届くことはありません。
「希望を見つけろ」「そこから学べ」と言われても、どうにもならなかったのです。

ただ、辛い。悲しい。
その感情だけが心を埋め尽くしていました。

何も感じられない日々の中で続けた「ささやかな行動」

そんな中で私が唯一できたこと。
それは、「目の前にあることを淡々とやる」ことだけ。

泣きながら過ごした日もありました。
怒りで何も手につかない日もありました。

そして、何も感じられない、空っぽの日々も。

それでも、毎日できることただこなしていました。

その先に何があるのかなんて、わかりませんでした。

ただ、何をして良いかもわからない。
何が本当に正しいのかもわからない。

自ら何かを選ぶことなんてできない。

だから、目の前の現実ですべきことをただこなしていきました。

そして、そんな「何とか持ちこたえた」日々で、私はふと気づきました。
現実を変える力なんて私にはなかったけれど、「自分を支える力」はほんの少しだけ取り戻せたかもしれない、と。

その変化をもたらした私がしていたことは、「自分をそのまま認めること」。
否定的している自分、怒っている自分、悲しんでいる自分、希望を見いだせない自分、泣き言しか言えない自分――。

そんな自分をそのまま、「そうなんだ」と受け入れる。

当時の私にそれは、簡単なことではなかったです。
今までの学びや経験が、正しいと思われること、常識的なことを私にささやきかけてきます。

想像したくない未来が、脳裏をかすめます。
周りから非難されるのじゃ無いかと、恐怖を感じます。

そのままで良いの？
このままで良いの？
責任放棄じゃ無い？

けれど、それらに対しても、「そうだね。そう思うんだね」と、受け止めることだけをしました。
そうすることで、少しずつ少しずつ、笑顔を取り戻しました。

嵐の中で泣いてもいい。怒ってもいい。迷ってもいい。
悲しみと共に生きながら、それでも笑顔を取り戻せる日はやってきます。

私は、感情を押し込めたり無理に前向きになろうとするのをやめました。

それよりも、自分の中にある感情を「そうなんだ」と受け止めたとき、心が少し軽くなったように思います。
悲しみや辛さが完全になくなることはありません。

でも、それと共存しながらも笑うことができる――そんな感覚で日々すごしています。

もし、あなたが「今の自分じゃダメだ」と感じているなら、どうかそのままの自分を許してあげてください。
否定的でも、泣いていても、怒っていても、それもあなたの大切な一部です。

どんな自分も受け入れ、愛することができたとき、きっとまた力を取り戻すことができます。
私はその経験を通して、自分に起こる出来事をコントロールする力はなくても、自分自身を支える力だけは手に入れることができると感じています。

あなたにも、きっと同じことができます。
今日から「そのままの自分を愛する」一歩を踏み出してみてください。

私がこの言葉をあなたに届けたい理由はただ一つ。
少しでもあなたの心に触れ、暗闇の中での小さな光となれば、それ以上の願いはありません。

「今の私は、そうなんだ」

そう思えたとき、人は不思議とまた歩き出せます。
その一歩が、あなたの新しい未来への始まりです。

あなたには、何があっても、価値があります。
どうか忘れないでください。